確実に開封される件名を
最もふさわしい件名の考え方
お客さまから、先日実施した打ち合わせの議事録をメールで送ってほしいと依頼されました。議事録ができあがり、さあ送信です。その際どのような件名をつけるのが正しいでしょうか。
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正解は(3)です。こうやっていろんなパターンを比較すると簡単に正解を導き出せるでしょう。
(1)(2)は、一見すると問題がないように思えますが、件名から「いつの」「何の」事柄に対するメールなのかを読み取ることができません。そのために、開封を後回しにされてしまう可能性が高くなります。
相手によっては、ゴミ箱へ直行ということもあり得るので要注意です。以上のことをふまえて、件名をつけるときには次のようなポイントに気をつけましょう。
「何の」用件なのかを書く
タイトルを見て、内容がパッとイメージできる言葉を入れましょう。すぐ読むべきか、あとでゆっくり確認すればよいのか。受け取った人は、その後の行動を起こしやすくなります。また、同じ用件で何通も送る場合には、常に一定のキーワードを入れておくとよいでしょう。送信者も、受信者も、メールの整理がしやすくなります。
記入例営業会議 |
「いつの」用件なのかを書く
用件の日時や期日、回数や号数などを入れておくと、それが、いつのものであるのか特定しやすくなります。過去のメールをさかのぼって調べるときも、期日や数字が大切な手がかりになります。
記入例第2回 |
「どうしてほしいのか」(概要)を書く
このメールで何を伝えたいのか、相手に対してどうしたいのかを明記しておきましょう。受け取った相手は、話の概要を大まかにつかみ、心の準備をしてからメールを開封することができます。
記入例~のお願い |
メールの主題が変わってきたら
メールのやり取りが続き、何往復もしているうちに、メールの主題が変わってくることがあります。
このような場合は、主題の変化にあわせて件名も付け変えるようにしましょう。
お正月に送った「あけましておめでとうございます」という件名のまま、春先までメールのやりとりをしていたら違和感があります。
付けに使うのを避けるべき言葉
メールを開封してほしいばかりに「重要」「大至急」「緊急」といった表現を多用するのは避けましょう。
受信者は開封時に、「誇張だ」と感じるかも知れません。内容と件名にギャップがあり、信用を失うこともあります。事実を、客観的に、的確に表現すること。常に、このことを心がけて件名を付けましょう。