ビジネスメールコミュニケーション講座(オンライン)

ビジネスメールに気づかいは不要ですか?

ビジネスメールのプロに質問!

「相手の大切にしていることを大切にする」

ちょっとした言葉を添えられない無機質なビジネスメールの多さにゲンナリしています。特に、TwitterやFacebookを利用する若手ビジネスマンに多い傾向があります。メールは単なるツールであり、心を動かしたり、通わしたりするものではないという発想があるのでしょうか・・・?

平野友朗からの回答

若いから、若くないから、という世代での差はどうしてもあると思います。ただ、若い世代は「心が不要」と考えているのではなく、そのコミュニケーションの方法に差があるのだと思います。ビジネスメールは、単なる情報伝達の手段ではありません。今はコミュニケーションの手段になっています。

若い世代もLINEのスタンプや絵文字を駆使し、自分の気持ちを伝えようとしています。既読を無視されただけで、悲しい気持ちになったりしています。それが一部社会問題に発展することがあります。もしかすると、若い世代の方がメールなどの文章やそこにある感情に敏感なのかもしれません。

周囲の若手社員の方が、ビジネスメールはビジネス文書のように書かなくてはいけないと、堅く構えてしまっている可能性があります。
ビジネスメールがどう言う性質ものなのか、しっかり指導する必要があります。

ビジネスメールは、ビジネス文書ではない!

ビジネスメールを初めて書いたときのことを思い出してください。

もともとビジネスメールは、ビジネス文書の電子版というニュアンスが強かったです。
そのときは、「心をこめる」という発想がなかったはずです。

今から2000年前後から仕事でメールを使うようになりましたが、みんなが試行錯誤をしていたと記憶しています。

ビジネス文書の形式をそのままメールに取り入れようとする人が大方です。

当時は、心をこめると言うよりも「文書」「お手紙」のようなイメージが強く、返事が届くのは、送信して1週間というのもよくありました。

しかし今では、電話や対面を補足するツールで、即時性を求められることもあります。
そうなるとより「リアルな会話」と同じような文章になります。

そのときから、メールに心をこめるという人が増えたのではないでしょうか。

ビジネスメールだからといって無機質に書く必要はありません。
仕事のメールにも心をこめていいんだ、ということを是非教えてあげてください。

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この記事を書いたビジネスメール講師
平野友朗
一般社団法人日本ビジネスメール協会代表理事/株式会社アイ・コミュニケーション代表取締役。メールを活用した営業手法には定評があり、ウェブマーケティングとメールを駆使して5,000社の顧客を開拓。メールの可能性に着目し、蓄積したメールでのコミュニケーション手法を集約したビジネスメール教育プログラムを開発。個人のメールスキル向上から組織のメールルール策定、メールの効率化による業務改善までを手掛ける。 インストラクターの育成にも注力。商工会議所、大学、上場企業などメール教育に力を入れる企業・団体へのコンサルティングや講演・研修回数は年間70回を超える。ビジネスメールをeラーニングや通信講座で学ぶ教材開発にも協力。

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