ビジネスメール実態調査2025

「突然にメールを差し上げる非礼をお許しください」は正しいのか

初めてメールを送るときにどのように書きだしていいのか。
そこで悩んでしまう人も少なくありません。

ビジネス文書の文例を見ると「突然の連絡」に対してお詫びから入るという説明も少なくありません。

たとえば、次のような文例が考えられます。

突然にメールを差し上げる非礼をお許しください

 

突然メールをお送りして、大変申し訳ありません

 

突然のご連絡失礼いたします

 

私は、このようなお詫びから入る連絡は不要では無いかと考えています。

そもそもメールアドレスを知っていたということは、
メールアドレスを何らかの形で入手するすべがあったわけです。

メールの受信者が、アドレスを公開しいる。
もしくは、紹介などがあり、アドレスを送ることができた。

理由があるからこそメールを送るわけです。
そこに「礼儀のなさ」をわびる必要があるのでしょうか。

このように初めての相手にメールを送るときには、お詫びをするのではなく、
相手が不審に思うような要素を少しでも無くしましょう。

~~のウェブサイトを拝見し~~の理由でご連絡をいたしました

 

~~様からのご紹介でご連絡をいたしました

このように理由が書いてあれば不信感は生まれません。
不安感も払拭されるでしょう。

非礼をお詫びするよりも、きちんとメールを送った背景や理由を伝える。
これを意識して下さい。

初めてメールを送る時に使えるビジネスメールの関連記事
この記事を書いたビジネスメール講師
平野友朗
一般社団法人日本ビジネスメール協会代表理事/株式会社アイ・コミュニケーション代表取締役。メールを活用した営業手法には定評があり、ウェブマーケティングとメールを駆使して5,000社の顧客を開拓。メールの可能性に着目し、蓄積したメールでのコミュニケーション手法を集約したビジネスメール教育プログラムを開発。個人のメールスキル向上から組織のメールルール策定、メールの効率化による業務改善までを手掛ける。 インストラクターの育成にも注力。商工会議所、大学、上場企業などメール教育に力を入れる企業・団体へのコンサルティングや講演・研修回数は年間70回を超える。ビジネスメールをeラーニングや通信講座で学ぶ教材開発にも協力。

スポンサーリンク