お客様へ送る年末の挨拶メールの書き方と例文集
はじめに
年末はお客様に感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。メールでの年末の挨拶は、顧客関係を強化し、次の年度に向けて信頼を構築する大切な一歩です。
年末の忙しい時期でも、しっかりと気持ちが伝わるメールを送ることで、お客様との良好な関係を維持し、新たなビジネスチャンスを生む可能性も高まります。
本コラムでは、年末挨拶メールの重要性やタイミング、内容、トーン、注意すべきポイントを解説し、関係性に応じた例文やフレーズ集も紹介します。ぜひ活用してください。
お客様への年末挨拶メールが重要である理由
年末は一年の締めくくりとして、今までの感謝を伝える最適な時期です。全く連絡が取れていなかったお客さまにメールを送ることで思い出してもらえる可能性もあります。
お客様に感謝の気持ちを伝えることで、顧客との信頼関係を深め、翌年のビジネスにも良い影響を与えます。
ビジネスメールでお客様への年末の挨拶がもたらすメリット
お客様との信頼関係の構築
定期的に接点を作ることは、ビジネスにおける信頼関係を築く基本です。
本来であれば、定期的に電話をする、メールを送るなどができたらいいのですが、それが難しい場合でも年末年始などのタイミングでメールを送るのが節目としても分かりやすいでしょう。
お客様へ感謝を伝えることで印象アップ
今年1年の感謝の気持ちを伝えることで、企業や担当者としての好感度が上がり、翌年のやり取りがスムーズに進む可能性が高まります。
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お客様へ年末の挨拶メールを送る適切なタイミング
年末の挨拶メールは、適切なタイミングが重要です。年内にお客様が読むことが望ましいため、以下の点に注意しましょう。
送信日は年内に設定する
多くの企業で年末年始に長期休暇を設けています。年末休暇に入る前の最終出社日に送るのが一般的です。
休暇のタイミングはお客さまに教えていただくか、ウェブサイトなどで確認をしましょう。相手の最終出社日が分かる場合、その日の午前中や前日がベストタイミングと言えます。分からない場合は、12月25日あたりに送ると良いでしょう。
タイミングが早すぎないように注意する
仮に12月20日頃に送ったとします。すると、そのメールに対しての返信が発生し、相談や依頼が生まれるかもしれません。
挨拶後に新たな仕事のやり取りが発生しない方がいいならば、あまり早い時期に送らないようにしましょう。
お客様へ送る年末の挨拶メールに含めるべき内容
年末の挨拶メールには、以下の要素を含めると効果的です。
挨拶
年末のご挨拶として、「今年1年ありがとうございます」「今年は大変お世話になりました」といった形式が一般的です。
感謝の言葉
今年のサポートやお取引に感謝する言葉を忘れずに。そのまま感謝の気持ちだけを書くとテンプレートのようになってしまうので避けたいところ。
どんな仕事があったのか、どんな成果があったのか、そこでどう感じたのか……相手がありありと思い出せるように具体的に書くとよいでしょう。
来年の期待や意気込み
今年の振り返りだけでなく「来年も引き続きよろしくお願いいたします」のように来年についても触れます。
具体的にどのような取り組みをするのか、関わりをするのかなどを書くとよいでしょう。
お客様へ送る年末挨拶メール向け・書き出しのフレーズ集
カジュアル(一般的な書き方)
- 今年も一年、大変お世話になりました。
- 本年もご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。
- 一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
フォーマル
- 拝啓 師走の候、貴社益々ご繁栄のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 年の瀬も押し詰まり、貴社におかれましては益々ご繁栄のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 歳末の候、貴社には一層のご発展をお祈り申し上げます。
お客様へ送る年末挨拶メール向け・感謝の気持ちを伝えるフレーズ
- 本年も格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
- 皆様のお力添えのおかげで、無事に一年を過ごすことができました。
- おかげさまで本年も無事に業務を進めることができました。深く感謝申し上げます。
- ひとかたならぬご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
- 本年も皆様のご支援により、充実した一年を過ごすことができました。誠にありがとうございました。
お客様へ送る年末挨拶メールのトーンと表現の選び方
メールのトーンは、お客様との関係性に応じて調整します。
「拝啓 師走の候、貴社益々ご繁栄のこととお喜び申し上げます」のような挨拶は、ビジネスメールでは非常に珍しい表現です。しかし、「会社として正式な文章として出している」という場合や大手企業では利用することもあります。
一般的には、個別のお客さまに対しては上の文例の【カジュアル】(一般的な書き方)をつかってください。
お客様へ送る年末のご挨拶メール向け・サンプル
年末のご挨拶と御礼
田中次郎様
お世話になっております。
一般社団法人日本ビジネスメール協会の山田太郎です。
今年はお仕事の場において
ご縁をいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、お力添えを賜りながら
無事に年末を迎えられること、心より感謝しております。
来年も、引き続きご期待に添えるよう努力してまいる所存です。
どうぞ変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、
穏やかなお年を迎えられますことをお祈り申し上げます。
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一般社団法人日本ビジネスメール協会
総務部 山田 太郎(YAMADA Taro)
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-1 KIMURA BUILDING 5階
電話 03-5577-3210 / メール info@businessmail.or.jp
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一般社団法人日本ビジネスメール協会 https://businessmail.or.jp/
アイ・コミュニケーション公式サイト https://www.sc-p.jp/
ビジネスメールの教科書 https://business-mail.jp/
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年末のご挨拶とご報告
田中次郎様
お世話になっております。
一般社団法人日本ビジネスメール協会の山田太郎です。
今年も残りわずかとなりましたが、
本年は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで、田中様のご支援のもと、
多くの場面で貴重なご意見やご指導をいただき、
大変有意義な一年を過ごすことができました。
来年もさらに飛躍し、ご期待に応えるべく精進してまいりますので、
引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
どうぞご健勝にて良き新年をお迎えくださいませ。
来年もお目にかかれることを楽しみにしております。
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一般社団法人日本ビジネスメール協会
総務部 山田 太郎(YAMADA Taro)
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-1 KIMURA BUILDING 5階
電話 03-5577-3210 / メール info@businessmail.or.jp
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一般社団法人日本ビジネスメール協会 https://businessmail.or.jp/
アイ・コミュニケーション公式サイト https://www.sc-p.jp/
ビジネスメールの教科書 https://business-mail.jp/
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お客様向け年末の挨拶メールで言ってはいけないこと・避けるべき表現とは
不必要なセールス要素
年末の挨拶メールに、過度なセールス色を出すのは避けましょう。ただし、年末にキャンペーンを行っていて、それが期間限定のものならばさりげなく伝えましょう。
期限を越えてキャンペーンの存在を知ったときに、お客さまが不快になるリスクを回避するためです。特典やお知らせなど軽い情報提供は問題ありませんが、あくまでも年末の挨拶が主目的だと考えましょう。
否定的な言葉を避ける
感謝の気持ちを伝え、気持ちよく年を越してもらうため為に送るメールです。そのため、ネガティブな表現は使わずに、ポジティブな表現に努めるべきです。
感謝の気持ちを中心に、今後の明るい見通しを述べましょう。
お客様へ送るメールで誤字脱字や送信ミスを防ぐための対策
年末挨拶メールは、同じ内容で多くのお客様に送ることが多いため、誤字脱字や送信ミスには特に注意が必要です。
全員分を送信し終わった後に、誤字があった場合非常に残念な気持ちになるでしょう。小さな誤字の場合は、再送する必要はありませんが、誤解を与えたり、意味が伝わらないような大きな誤字の場合は、再送も検討しましょう。
社名やお客様の名前を間違えるのは大きな問題です。文中での呼びかけは控えるか、システムを使って一気に送るなどした方が良いでしょう。
過去のメールを検索して送る対象を選定する場合などは、一人一人名前をコピペして送りましょう。
年末の挨拶メールに返信は届くもの?
年末挨拶メールに対しては、基本的にお客様から返信を期待する必要はありません。一方的に感謝の気持ちを伝えることが目的となります。
ただし、もし返信が届いたならば、相手に負担をかけない範囲でこちらからも返信をするのが良いでしょう。
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