ビジネスメール実態調査2024

TO、CC、BCCの特徴と違い

TO、CC、BCCには、それぞれ次のような特徴があります。

返信義務 特徴
TO(宛先) 「あなたに送っています」の意思表示。処理や作業をして欲しい人をTOに入れます。誰に宛てたメールなのかがわかるようにするため、原則1名入れます。複数名入れる場合は、誰に何をしてほしいのかを明記します。
CC 「TO(宛先)の人に送ったので念のため見てくださいね」という意味。参考・情報共有に使います。TOの人が主たる処理者のため、CCの人は原則、返信をおこないません。
BCC 他の受信者にアドレスが見えないように連絡する場合に利用。BCCの受信者は、他の受信者に表示されません。一斉送信の際に用いられることもあります。

TO(宛先)とは

「TO(宛先)」には、メ-ルを送る相手のメールアドレスを入力します。「TO(宛先)」に指定してメールを送ることは「あなたに送っていますよ」という意思表示です。

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「TO(宛先)」に複数名を登録することも可能

「宛先」に複数のメ-ルアドレスを入力すれば、同じメ-ルを一度に送ることができます。次の画像のように、宛先に指定されている全ての受信者(田中学さん、太田恵子さん)が、宛先欄に表示されるメールアドレスを見て、誰がメールを受け取っているのかを確認できます。

CCとは

「CC」とはカーボン・コピー(Carbon Copy)の略です。カーボン・コピーとは、複写の意味です。TO(宛先)がメインの送信先、CCが複写を送りたい相手だと考えると分かりやすいでしょう。「CC」に入力したメールアドレスにも、同じメールが送信されます。
そのため、「確認のために見てくださいね」「念のためにお送りします」という場合に「CC」を使います。「TO(宛先)」に指定した人と一緒に、そのメールの内容を

  • 他の人にも知らせたい(例えば、上司など)
  • 同時に報告したい

という場合に「CC」を使います。

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「CC」でメールを送ることは「『TO(宛先)』の○○さんに送ったメールを『CC』の△△さんも共有しておいてくださいね」という意味になります。この場合、CCでメールを受信した人に返信の義務はありませんが、確認の義務はあるといえます。

「TO」での受信者が依頼を受けたことになるので、「CC」の受信者が気を利かせて対応するのは望ましいことではありません。「CC」の人が対応してしまうと、「TO」で受けた人は、どのようなときに自分が対応すべきか分からず混乱を招くことにもなりかねません。

本文の宛名に名前を書く

CCに宛先を指定して送信する場合は、本文の宛名、TO(宛先)の下に、CCの人を「(CC:○○様)」と明記しましょう。このように明記しないと「TO(宛先)」で受信する人が、CCに入っていることに気がつかないことがあります。その場合、返信をする際に送信者のみに返信をしてしまい、共有が漏れることもあります。また、不適切な内容を書いて全員に返信してしまう可能性があります。メールを受け取った時に、誰が受信しているのか明確だと、トラブルも防げます。

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BCCとは

「BCC」は、TO(宛先)、CCの下の欄にあるもので、ブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)の略です。「BCC」に入力されたメ-ルアドレスは、TOやCCや他のBCCでの受信者には表示されません。TO、CC、BCCの受信者に、他の受信者がいることを隠したい場合や、受信者のメ-ルアドレスが分からないようにして送りたい場合は「BCC」欄を使用します。

使用例

  • 取引先へのメールを上司に念のため見せておきたいとき
  • 面識がない複数の相手にメールを送る場合
    (注)「一斉配信のためBCCで失礼します」と一言入れた方が親切
  • 個人のスマートフォン、携帯電話など他の端末にも送っておきたいとき