ビジネスメールコミュニケーション講座(オンライン)

体調不良で欠勤する際のビジネスメールの例文・相手や理由別の注意点を解説

目次

  1. 体調不良で休む際にメールで連絡をするときのビジネスマナーと心構え
  2. 体調不良時のビジネスメールの書き方・基本構成について
  3. 相手別・体調不良時にメールで欠勤の連絡をする際の注意点と例文
  4. 状況別・体調不良時に送るビジネスメールの文例集
  5. 体調不良で送信したメールに返信が来たときの適切な対応とは
  6. 体調不良時に送るビジネスメールのよくある失敗例
  7. まとめ:体調不良でも信頼を守るビジネスメールを

体調不良で休む際にメールで連絡をするときのビジネスマナーと心構え

体調不良でも信頼は守れる

社会人であれば、どんなに気をつけていても、突然体調を崩してしまうことはあります。そんなときに「どう休むか」よりも「どう伝えるか」が問われるのがビジネスの世界です。欠勤連絡ひとつで、信頼を失うこともあれば、逆に「丁寧で誠実な人だ」という評価を得ることもあります。

本記事では、体調不良による欠勤時に送るビジネスメールの書き方や注意点、相手別・状況別の文例を紹介します。「突然休むことになっても信頼を損なわない」メールの基本を身に付けましょう。

ビジネスにおける体調不良時のメールの役割と重要性とは

ビジネスメールには「相手に正確な情報を伝える」という役割に加えて「誠実さ」「信頼性」を示す効果もあります。特に体調不良など突発的な欠勤は、業務への影響も大きいため、迅速で適切な連絡が不可欠です。

たとえ自分がしっかりと病状を説明したつもりでも、相手に伝わらなければ意味がありません。読みやすく、誤解のない文章であること。さらに、相手への配慮を忘れないことが、信頼を守る鍵になります。

電話とメールの使い分けについて

体調不良の連絡は「電話とメールのどちらで伝えるか」で迷う人も多いでしょう。基本的な考え方は以下のとおりです。

当日朝の欠勤 まずは電話 → 続けてメールで補足
前日の夜や
前もって予測される体調不良
メールのみでも可
相手が社外の取引先・顧客 メールで丁寧に状況を伝える + 社内報告をセットで

電話は即時性が高く、相手に直接伝える安心感があります。一方メールは記録に残るため、補足や再確認の手段として有効です。

体調不良時のビジネスメールの書き方・基本構成について

欠勤メールの書き方と基本構成を解説

信頼されるメールに共通するのは「結論が早い」「読みやすい」「丁寧」の三つです。以下の構成に沿って書くことで、誰が読んでも分かりやすく、誠意が伝わるメールになります。

件名 「欠勤のご連絡」など、内容が簡潔に分かる件名をつけましょう
宛名・挨拶 例「山田部長 おはようございます」
要旨(結論) 欠勤する旨を冒頭で伝え、相手が状況をすぐに理解できるように意識しましょう。
詳細 症状の簡単な説明、復帰の見込み、業務の引き継ぎなど、丁寧な状況説明をしましょう。
結びの挨拶 謝罪と感謝を忘れずに書き添え、相手に対する誠意を伝えましょう。

【体調不良時に送るメールの件名】一目で伝わるタイトルのつけ方とは

忙しい上司や取引先は、メールの件名だけで内容を把握することも多いです。開封されやすく、内容が即座に伝わる件名を意識しましょう。

体調不良時に送るメールの良い件名の例

  • 【欠勤連絡】体調不良による本日の休暇
  • 本日の出社について(体調不良のため)

体調不良時に送るメールの避けたい件名の例

  • すみません、今日休みます
  • 【重要】欠勤について

【体調不良時に送るメールの宛名・挨拶】相手に応じた丁寧な書き出し方とは

宛名や冒頭の挨拶は、相手との関係性により使い分ける必要があります。上司・同僚・部下・社外・取引先宛てなど、相手との関係性に適した書き出し方を心がけましょう。

上司宛てに送る体調不良時のメールの宛名・挨拶

宛名 名前と敬称を忘れずに(例:営業部 山田部長 / 山田さん)
挨拶 おはようございます

同僚・部下宛てに送る体調不良時のメールの宛名・挨拶

宛名 気軽すぎず丁寧に(例:佐藤さん)
挨拶 おはようございます

社外・取引先宛てに送る体調不良時のメールの宛名・挨拶

宛名 会社名と名前、敬称を書く(例:株式会社〇〇 営業部 鈴木様)
挨拶 お世話になっております。 / いつも大変お世話になっております

【体調不良時に送るメールの要旨・詳細】簡潔かつ丁寧に伝える技術とは

長すぎるメールや、言い訳がましい表現は逆効果です。読み手が「なるほど、そういう状況か」とすぐに理解できるように意識しましょう。

体調不良時に送るメールのNGな表現例

昨日から何となく調子が悪くて、今朝になっても熱が続いていて…

体調不良時に送るメールの改善例

本日、体調不良のため欠勤させていただきます。
発熱と倦怠感があり、医療機関を受診する予定です。

【体調不良時に送るメールの結びの挨拶】信頼を保つ一言の重要性とは

締めくくりには、必ずお詫びと感謝の言葉を添えましょう。誠意ある結びの一文は、メール全体の印象をぐっとよくします。

  • 急なご連絡となり申し訳ございません
  • ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします
  • ご対応いただき、誠にありがとうございます

相手別・体調不良時にメールで欠勤の連絡をする際の注意点と例文

上司宛て(当日欠勤)

本日の欠勤について

山田部長

おはようございます。高橋です。

本日、体調不良のため欠勤させていただきます。
発熱があり、念のため医療機関を受診する予定です。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

高橋

同僚宛て(業務の引継ぎ)

〇〇業務についてお願い

佐藤さん

おはようございます。高橋です。

体調不良により本日休みをいただくことになりました。
本日予定している〇〇社向け資料送付について、お願いできますでしょうか。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

高橋

取引先宛て(日程変更・謝罪)

お打ち合わせ日程変更のお願い

株式会社〇〇
営業部 
鈴木様

いつも大変お世話になっております。
株式会社××の高橋です。

本日予定しておりました打ち合わせについて、
申し訳ありませんが体調不良のため延期をお願いしたく、
ご連絡いたしました。

あらためて日程を相談させていただけますと幸いです。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。

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一般社団法人日本ビジネスメール協会
総務部 山田 太郎(YAMADA Taro)
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-1 KIMURA BUILDING 5階
電話 03-5577-3210 / メール info@businessmail.or.jp
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一般社団法人日本ビジネスメール協会 https://businessmail.or.jp/
アイ・コミュニケーション公式サイト https://www.sc-p.jp/
ビジネスメールの教科書 https://business-mail.jp/
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状況別・体調不良時に送るビジネスメールの文例集

当日休む場合

本日、体調不良のため欠勤させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

前日連絡

明日、体調が回復しない場合はお休みをいただく可能性がございます。
本日中の対応は全て完了させております。

復帰連絡

本日より出社いたします。
休養中はご配慮いただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

早退・遅刻

本日、午前中より体調不良のため、午後より早退させていただきたく存じます。
ご対応いただけますよう、よろしくお願いいたします。

体調不良で送信したメールに返信が来たときの適切な対応とは

上司・同僚から気遣いの返信が来たら

ご配慮ありがとうございます。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、早く回復できるよう努めます。

取引先からの返信があった場合

ご対応いただきありがとうございます。
体調が回復次第、あらためて日程を相談させていただきます。

返信がない場合

急ぎの業務がある場合は、念のため電話や他の連絡手段で確認を入れると丁寧です。

体調不良時に送るビジネスメールのよくある失敗例

NGパターン 改善方法
理由が曖昧 症状や受診予定を簡潔に説明しましょう
長文・感情的 冷静に必要な情報のみを伝えましょう
フランクすぎる表現 敬語を使いましょう
謝罪や感謝がない 最後に必ず謝罪や感謝を表す一文を添えましょう

まとめ:体調不良でも信頼を守るビジネスメールを

体調を崩したときにこそ「社会人としての品格」が試されます。欠勤の事実よりも「どう伝えたか」「どれだけ配慮したか」が、周囲からの評価につながります。

どんな状況でも丁寧で誠実な対応を心がければ、信頼は損なわれるどころか、逆に強まることもあります。焦らず、正しく、感じよく伝える。それが、信頼される社会人への第一歩です。

一般社団法人日本ビジネスメール協会
この記事を書いた一般社団法人日本ビジネスメール協会について
一般社団法人日本ビジネスメール協会は、ビジネスメール教育専門の団体です。ビジネスメールを中心としたコミュニケーションや業務推進における、さまざまな課題に取り組み、講演や研修、コンサルティングなどを通じてビジネスメール教育を提供しています。ビジネスメールの教育に特化した豊富な実績と経験を活かし、官公庁や企業、団体、学校などに対して最適なサービスを提供。独自に開発したビジネスメールの専門プログラムと、ビジネスメールを使った実務および講演の経験豊富な講師陣を有し、多様なニーズに柔軟に対応します。

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