ビジネスメールコミュニケーション講座(オンライン)

謝罪・お詫びのフレーズと例文

はじめに

ビジネスの現場ではミスや行き違いが避けられない瞬間が訪れます。その際、適切なお詫びの言葉や対応は、関係を修復し信頼を回復するために不可欠です。

この記事では、社会人全般を対象に、ビジネスメールにおけるお詫びの基本フレーズを紹介します。また、それぞれのフレーズの使い方やシーン別の例文も提示し、メール作成が苦手な方や文例を探している方に役立つ情報をお届けします。

正しい言葉遣いや効果的な表現を習得することで、あなたのビジネススキルをさらに向上させましょう。

ビジネスメールに適した謝罪・お詫びのフレーズ集

謝罪・お詫びメール「基本の9フレーズ」

  1. 申し訳ございません。
  2. すみません。
  3. 申し訳なさでいっぱいです。
  4. 失礼いたしました。
  5. お詫びいたします。
  6. 心よりお詫びいたします。
  7. 深くお詫び申し上げます。
  8. 謹んでお詫び申し上げます。
  9. 陳謝いたします。

謝罪・お詫びメールに適したフレーズの使い方と例文

1. 申し訳ございません

ビジネスメールにおける「申し訳ございません」使い分けのポイント

「申し訳ございません」は、ビジネスシーンで最も一般的で広く使用される謝罪表現です。

多くの場面で使える万能な表現ですが、具体的な事情や謝罪の背景を一緒に述べることで、誠実さをより効果的に伝えることができます。

この表現は、相手に失礼がないため、軽微なミスから重大なトラブルまで幅広く適しています。簡潔ながらも、真摯な姿勢を示す言葉として信頼回復に役立つフレーズです。

謝罪・お詫びメール「申し訳ございません」例文
納期遅延の場合 このたびは商品の納期が遅れ、申し訳ございません。
会議欠席の場合 本日の会議を欠席し、申し訳ございません。
誤送信メールの場合 先ほどのメールは誤送信でした。大変申し訳ございません。

2. すみません

ビジネスメールにおける「すみません」使い分けのポイント

「すみません」は、カジュアルな謝罪表現として日常的に使用されますが、フォーマルな場面では控えたほうが無難です。親しい関係の取引先や社内の同僚など、距離感の近い相手に対して使うと、柔らかい印象を与えます。

ただし、内容によってはより丁寧な「申し訳ございません」を使うほうが適している場合もあります。軽微なミスや日常的な謝罪に最適な表現です。

謝罪・お詫びメール「すみません」例文
質問への回答が遅れた場合 返信が遅れてすみません。
資料未提出の場合 資料の提出が遅れてしまい、すみません。
軽微な相談忘れの場合 お伝えするのを忘れてすみません。

3. 申し訳なさでいっぱいです

ビジネスメールにおける「申し訳なさでいっぱいです」使い分けのポイント

「申し訳なさでいっぱいです」は、謝罪の気持ちを感情的に強調するフレーズで、深い反省や後悔を伝えたいときに適しています。特に、信頼関係を損ねるような行為や相手に大きな迷惑をかけた場合に効果的です。

誠意が伝わる表現ですが、あまり頻繁に使うと軽く見られる可能性があるため、重要な場面で慎重に使用することが求められます。相手の気持ちを考え、誠実な対応を心がけましょう。

謝罪・お詫びメール「申し訳なさでいっぱいです」例文
ミスが続いた場合 度重なるミスに対し、申し訳なさでいっぱいです。
約束を破った場合 お約束を守れず、申し訳なさでいっぱいです。
部下へのフォロー不足の場合 十分なサポートができず、申し訳なさでいっぱいです。

4. 失礼いたしました

ビジネスメールにおける「失礼いたしました」使い分けのポイント

「失礼いたしました」は、相手に対して無礼な行動や礼儀を欠いた言動をした場合に使用されるフレーズです。

メールや会話の中で相手に不快感を与えてしまったときに効果的で、ビジネスマナーを重視する場面で活躍します。具体的な失礼の内容を示すと、より誠実な印象を与えることができます。使用頻度が高い分、安易に使わず場面に合った言葉を添えることが大切です。

謝罪・お詫びメール「失礼いたしました」例文
名前を間違えた場合 お名前を誤記してしまい、大変失礼いたしました。
連絡遅延の場合 ご連絡が遅れ、失礼いたしました。
不適切な言葉を使用した場合 不適切な表現を使用し、失礼いたしました。

5. お詫びいたします

ビジネスメールにおける「お詫びいたします」使い分けのポイント

「お詫びいたします」は、フォーマルな謝罪表現として、取引先や顧客へのメールなどで多く使われます。

シンプルで端的なため、謝罪の意図を明確に伝えるのに適しています。背景の説明や解決策を添えると、単なる形式的な謝罪に留まらず、誠実な印象を与えます。

特に事実関係が明確で相手の迷惑が大きい場合、迅速にこの表現を用いることで謝罪の効果が高まります。

謝罪・お詫びメール「お詫びいたします」例文
間違った情報を送信した場合 先ほどお送りした資料に誤りがありましたこと、お詫びいたします。
対応が遅れた場合 対応が遅くなりましたことをお詫びいたします。
イベントの中止を伝える場合 このたびのイベント中止に際し、多大なるご迷惑をおかけしましたこと、お詫びいたします。

6. 心よりお詫びいたします

ビジネスメールにおける「心よりお詫びいたします」使い分けのポイント

「心よりお詫びいたします」は、謝罪の気持ちを強調する表現で、重大なミスや相手の期待を大きく損ねた場合に適しています。

このフレーズを使う際は、真摯な姿勢で謝罪し、具体的な対応策を示すことが重要です。特に感情が関わる問題や、相手が失望している場合に有効で、信頼回復に向けた第一歩となります。

謝罪・お詫びメール「心よりお詫びいたします」例文
クレームに対応する場合 このたびは当社の不手際によりご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫びいたします。
重大なミスが発生した場合 本件につきまして多大なご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫びいたします。
納品遅延の場合 商品のお届けが遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

7. 深くお詫び申し上げます

ビジネスメールにおける「深くお詫び申し上げます」使い分けのポイント

「深くお詫び申し上げます」は、フォーマルな場面での重大な謝罪に用いられる表現です。特に大きなトラブルや損害を相手に与えた場合に、真摯な謝意を示すために適しています。

このフレーズは公式文書にも使用され、信頼回復を目指す上で効果的です。背景や対応策を明確に述べることで、誠実な印象を与えます。

謝罪・お詫びメール「深くお詫び申し上げます」例文
プロジェクトが失敗した場合 このたびのプロジェクトにおける不手際により、ご期待にお応えできなかったことを深くお詫び申し上げます。
顧客対応ミスが起きた場合 弊社の対応に不備がありましたこと、深くお詫び申し上げます。
公式声明の場合 関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。

8. 謹んでお詫び申し上げます

ビジネスメールにおける「謹んでお詫び申し上げます」使い分けのポイント

「謹んでお詫び申し上げます」は、公式な謝罪文や重要な場面で使用される丁寧な表現です。特に上下関係がある相手や、影響力の大きなトラブルに適しています。

このフレーズは、相手に対する敬意を示すことができるため、公式発表や取引先への重大な謝罪文で使われます。使用する際には過剰表現にならないよう注意が必要です。

謝罪・お詫びメール「謹んでお詫び申し上げます」例文
公的な謝罪の場合 今回の事態に関しまして、関係者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。
重大な取引トラブルが起きた場合 このたびの取引上のトラブルにより、多大なるご迷惑をおかけしましたこと、謹んでお詫び申し上げます。
公式イベントを中止する場合 このたびのイベント中止に際し、謹んでお詫び申し上げます。

9. 陳謝いたします

ビジネスメールにおける「陳謝いたします」使い分けのポイント

「陳謝いたします」は、公式文書や公の場で簡潔に謝意を示す際に使用される表現です。簡潔ながらも責任の重さを強調し、相手に誠意を示すことができます。

主に社会的な場面や多くの関係者に影響を及ぼす場合に適していて、特に信頼回復が急務のケースで効果を発揮します。

謝罪・お詫びメール「陳謝いたします」例文
メディアへの公式声明の場合 今回の件につきまして、関係各所に多大なるご迷惑をおかけしましたこと、陳謝いたします。
企業間取引でトラブルが起きた場合 このたびの弊社の不手際により、ご迷惑をおかけしましたことを陳謝いたします。
法的問題が発生した場合 法的問題を招いた件に関しまして、深く反省し陳謝いたします。

まとめ

お詫びのメールは、単なる謝罪の表現だけでなく、誠意と改善意欲を示す重要なコミュニケーション手段です。適切な言葉選び、相手に合わせた使い分け、そして迅速な対応が信頼回復のカギとなります。

お詫びを正しく行うことは、関係をより良いものへと発展させる第一歩です。この記事で紹介したフレーズと実例を活用し、メール作成に役立ててください。

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